造作 2 (粘土作り)
2013年 06月 27日
造作で使う粘土を作った。
山から掘り出した生粘土は、そのままでは窯には使えない。
生粘土は収縮率が大きいので、そのまま高温にさらされると縮んでしまって
強度が出ないのだ。
そこで一回焼けきって収縮率がゼロになった焼け土を混ぜ込むことで、
収縮率を低下させ強度を出す。
焼け土と言うのは、窯の中で1000度の高温で焼かれた土のことである。
使わなくなった古い窯の内壁から取ってきたり、
造作するときに痛んだ内壁をはがしたり、
痛んだ床をはがしたりして入手する。
焼け土は、造作する時や新窯を作る時には絶対に必要なものだが、
すぐに手に入るわけでもないので炭焼きさんは大事に保管している。
さて実際の作業だが、焼け土はブロック状に硬く固まっているので
(1枚目の写真)、それを粒状にするところからだ。
あらかじめ雨ざらしにして崩れやすくしておいた焼け土ブロックを、
運搬車で踏みつけて砕いていく。
とても硬いので、焼け土の上を何度も往復して砕いていく。
砕いたら平均に均して、その上に生粘土を撒いていく。
だいたい、焼け土7割~6割、生粘土3割~4割ぐらい。
生粘土の粘り具合や使う用途によって配合はかわる。
次に管理機で、しっかり混ぜる。
混ざったら一部分をボールにとり水を加え手で練ってみる。
この時粘りが足りないようなら粘土を加え、
粘りが強すぎるようなら焼け土を加える。
ちょうど良いようなので、水を加えてもう一度攪拌。
混ざったら、足で踏んで練り込んでいく。
うどん屋さんが足でうどんの粘りを出すように、しっかりとこねる。
そうやってできた粘土を窯に打っていく。
今回は天井にも粘土を打つつもりなので、
結構な量の粘土を作ることになるだろう。
ところで、言うまでもないことだが、
ベテランの炭焼きさんの若いころは全部手作業でしていた。
「粘土を練るのは裸足だった。
裸足でやると粘土の感覚が分かって良かったけど、
冬は寒くて嫌だった。でも長靴はくと分からんからよ~。」
とかいう話を聞くと、気が遠くなります。
山から掘り出した生粘土は、そのままでは窯には使えない。
生粘土は収縮率が大きいので、そのまま高温にさらされると縮んでしまって
強度が出ないのだ。
そこで一回焼けきって収縮率がゼロになった焼け土を混ぜ込むことで、
収縮率を低下させ強度を出す。
焼け土と言うのは、窯の中で1000度の高温で焼かれた土のことである。
使わなくなった古い窯の内壁から取ってきたり、
造作するときに痛んだ内壁をはがしたり、
痛んだ床をはがしたりして入手する。
焼け土は、造作する時や新窯を作る時には絶対に必要なものだが、
すぐに手に入るわけでもないので炭焼きさんは大事に保管している。
さて実際の作業だが、焼け土はブロック状に硬く固まっているので
(1枚目の写真)、それを粒状にするところからだ。
あらかじめ雨ざらしにして崩れやすくしておいた焼け土ブロックを、
運搬車で踏みつけて砕いていく。
とても硬いので、焼け土の上を何度も往復して砕いていく。
砕いたら平均に均して、その上に生粘土を撒いていく。
だいたい、焼け土7割~6割、生粘土3割~4割ぐらい。
生粘土の粘り具合や使う用途によって配合はかわる。
次に管理機で、しっかり混ぜる。
混ざったら一部分をボールにとり水を加え手で練ってみる。
この時粘りが足りないようなら粘土を加え、
粘りが強すぎるようなら焼け土を加える。
ちょうど良いようなので、水を加えてもう一度攪拌。
混ざったら、足で踏んで練り込んでいく。
うどん屋さんが足でうどんの粘りを出すように、しっかりとこねる。
そうやってできた粘土を窯に打っていく。
今回は天井にも粘土を打つつもりなので、
結構な量の粘土を作ることになるだろう。
ところで、言うまでもないことだが、
ベテランの炭焼きさんの若いころは全部手作業でしていた。
「粘土を練るのは裸足だった。
裸足でやると粘土の感覚が分かって良かったけど、
冬は寒くて嫌だった。でも長靴はくと分からんからよ~。」
とかいう話を聞くと、気が遠くなります。
by binchosan
| 2013-06-27 06:10
| 窯仕事