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炭木の管理

シイタケの原木のことをナバ木とこの辺りでは言う。
ナラやクヌギのことだ。
秋に葉を落とし、春に芽吹く。
炭焼きにとってナバ木は良い指標木になる。
アラカシは常緑樹なので葉は落とさないが、ナバ木と同じように冬は眠り、夏は動く。
ナバ木が葉を落とす頃から、アラカシは玉伐って一月位置いておいても、痛むことはない。
これが、ナバ木が芽吹き始める頃になると、伐ったそばから乾いてくる。
もっと始末が悪いのは、雨と日に当たるところに置いておくと、腐りが入るようになる。
そんなわけで、夏の間は原木の管理に手間がかかるようになる。
伐ったらなるべく早く、窯場の雨と日の当たらない所に運んでこなくてはならない。

乾いた原木の炭は軽くなる。
腐りの入った原木で作った炭は、灰がすぐまとわりついて使いづらい。
火力のない備長炭をつくってもどうしようもないので、夏は大変。






by binchosan | 2013-06-07 21:56 | 備長炭

紀州備長炭、土佐備長炭と並ぶ三大備長炭の産地、日向。日向の国、宮崎県の宇納間で備長炭を焼いています。お問合せは domasama8080@gmail.com


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