日向の国の備長炭 奥井製炭所 紀州備長炭、土佐備長炭と並ぶ三大備長炭の産地、日向。日向の国、宮崎県の宇納間で備長炭を焼いています。お問合せは domasama8080@gmail.com

平気じゃなかった

夕飯の準備のため、フライパンでゴマを炒っていた。
ちょうど爆ぜ始めたとき、玄関から「こんにちわー」の声が。
今、ゴマ的には一番重要な場面なのに、という気持ち、
もう少しゴマを炒っていたいのに、という気持ち、
フライパンを台の上に置いたままお客さんと話していると、ゴマが焦げてしまうかもしれない、という気持ち、
早く出なきゃという気持ち、
ぐちゃぐちゃと渦巻いて、どうすればいいものか決心がつかない。
しかも、こんなときに限って、大音量で音楽をかけているので、「ちょっと待って下さーい」という私の声がお客さんに届かないのだ。
もういいや、どうせ近所の人だ。
「ごめんなさーい、ゴマを炒ってたのー」と笑顔で断りを言って、フライパンをゆすりながら出ればいいのだ。
「ああ、あんた、ゴマ炒りよったつねえ」と笑って答えてくれるだろう。

ところが、玄関に立っていたのは、白いポロシャツにチノパン、皮靴の男性。
明らかに村人ではない。
笑顔がこわばっている。
まずい。失敗した。
ええと、何かフォローするようなこと言わなきゃ、言わなきゃ。
「あー、すみませーん、夕飯の支度してたもんだからー」
いやーん、まだ笑顔がこわばったままだ。
怯えないでくださいよぅ。
彼は後ずさりしながら、手に持ったパンフレットを突き出し、「これ、読んで下さーい」と言って、小走りで立ち去ってしまった。

さびしかったです。
後ずさりすることないじゃーん。







(妻)
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Commented by 油屋さん at 2014-03-10 20:41 x
O家のお二人様

ハハハハハ・・・これは笑えます、A子さんにとってはやむにやまれずの

軽い気持ちでもチノパンの兄ちゃん(?)にとってはフライパンが頭の上

に・・・・ごご御免なさ~い小走りどころか全速力で・・・・・・・・
Commented by binchosan at 2014-03-12 20:55
これは数年前の話です。それ以来、私は彼が再訪してくれることを待ち望み続けているのですが、
全然音沙汰なしです。
そんなに懲りちゃったんでしょうか。
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by binchosan | 2014-03-10 20:01 | 日々雑記 | Comments(2)