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ブヨ対策

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炭窯にブト(ブヨのこと)が多くてーと話したら、「ブトには木綿の煙がいい」と教わった。
「蚊取り線香なんか話にならん。ぜんっぜんブトが寄ってこんごとなるよ」

作り方を聞いた。
まず木綿の布を固く固くよじって、芯を作る。
芯のよじり方が甘いと、すぐ燃え尽きてしまうから、固くよじるのがよい。
その芯の周囲にわらを巻いていく。
「麦わらが一番いいっちゃけど、この辺りで麦を作っている者はもうおらんから、俺は稲わらで作った。
稲わらがないなら、試しにそこらの草を乾かして使ってみろ。」
わらを巻くのは、火の燃える速さを抑えるためだそうだ。
麦わらは中心が空洞になっているので、火がいい塩梅に燃えるらしい。
「こんぐらいの長さ(30~40センチ)があれば、1日もちよったよ」
30~40センチのわら木綿(とでも呼べばいいのか?何と呼ばれているものなのか、聞き洩らした)を
馬蹄形だか円だかにして先端に火をつけ、それを腰に下げて仕事をしていたのだそうだ。
雨の日に蓑を着て仕事をしていると、「蓑に火がつくことがあってよ、あはは」
・・・・・カチカチ山じゃないか。
もっとも蓑の表面は雨で濡れているので、火が燃え広がることはない。
そもそも、「あてー(熱い)」と感じたら、すぐ蓑を脱げばいいのだ。

実物を見ていないので、今一つピンとこないのだが、試しに作ってみてもいいかなあと思った。
でも、この「よじる」っていうことひとつ、若者には(実際は中年のおばさんだけど、村では若者扱い)満足にできないのだ。
私が作ったわら木綿はきっと、ボーボー燃えて、すぐ燃え尽きてしまうことだろう。






(妻)







by binchosan | 2014-07-25 20:02 | 日々雑記

紀州備長炭、土佐備長炭と並ぶ三大備長炭の産地、日向。日向の国、宮崎県の宇納間で備長炭を焼いています。お問合せは domasama8080@gmail.com


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