炭焼き職人になるということ その3
2015年 11月 03日
昨日書き忘れたこと。
炭の掘りごたつが素晴らしい。
掘りごたつの底に熾った小さな炭を敷いておく仕組みなのだが、足を突っ込んでいるだけで、腰上まで体の内側からしっかり暖まるのだ。
だからこたつを出ても体がなかなか冷えていかない。
昔々、電気ごたつが普及し始めたころ、うちの村の人たちも競うように電気ごたつを購入したそうだ。
最初のうちは珍しさもあって電気ごたつに喜んで入っていたが、次第に炭のこたつに戻っていったとのこと。
やはり暖かさが違うから。
電気ごたつの暖かさはどこか気持ちが良くないというような言い方をする。
家族が(あるいは親戚が)炭を焼かなくなってしまったからとか、電気ごたつを買ったからとか、理由はひとつではないのだろうけれど、掘りごたつを埋めてしまった家庭もあって、埋めなければ良かったとか、本当は炭のこたつがいいんだけどね、とかいう話も聞く。
特に年を取って寒さが堪えるようになってからは、炭のこたつが懐かしいそうだ。
うちにはまだない。いつか欲しい。
夫に作ってくれとリクエストしている。
畳を上げて、床下をちょっといじればいいんだけど、そのちょっとが結構手間なので、なかなか腰が重い。
(妻)
by binchosan
| 2015-11-03 18:20
| 備長炭