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林内作業車BFY1001 修理

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一週間前に林内作業車を前進させていたところ、左のクローラーが動かなくなりました。
現場は、作業路の奥の奥。もちろんクレーン車も入れません。
ミッションオイルがわずかに漏れていたことがあったので、それが原因で動かないとしたら、
作業車を引き出すのはとても大変なことになります。冷や汗が出ました。

しかしよく見ると、スプロケットのスプラインがすり減って、シャフトが空回りしています。
これならスプロケットの交換で済みます。助かりました。

この交換作業で一番大変なのは、
スプロケットを交換した後、脱却したクローラーをはめ込む作業です。
なんやかんやで3台の林内作業車を所有していますが、
どれも年代物なので、いままでスプロケットを合計3つ交換、クローラーを3つ交換してきました。
ということは、6回クローラーを取り外しては、はめ込んできたことになります。
どれも山奥での現場修理でしたが、よくやってきたよなぁ、と自分を褒めたくなります。


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新品のスプロケット。


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調子の悪い転輪のベアリングとオイルシールもついでに交換してもらいました。
純正だと高いので、取り寄せに時間がかかりましたが、社外品をお願いしました。


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機械屋さんが、転輪のナットの奥にグリスを盛っといてくれました。
こういう心遣いは有りがたいです。
光産業さんありがとうございます。


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シャフトのスプラインもかなり減ってきています。
この作業車は材出しの運搬車としては使うつもりはなく、集材機としてしか使わないので問題ないでしょう。


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まず、チルホールで修理する側を浮かせます。
作業車のマストがあれば搭載ウインチでも浮かせることはできますが、
クローラーをはめ込むときは、浮かせ方を微調整できたほうが作業しやすいので、
チルホールのほうが便利です。


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スプロケットと転輪の取り付けはとても簡単。
これ以上シャフトのスプラインがすり減らないように
グリスを多めに塗っておきました。


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さて、いよいよこいつをはめ込みます。
林内作業車のゴムクローラーとしては、長いほうなのでその分重くて大変です。


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まずスプロケット側をはめ込みます。
握れるぐらいの太さの木を使って、ぐりぐり押し込んでいきます。
チルホールで浮かせ気味にしておくとやりやすいです。
このくらいはめ込んだら、


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チルホールで車体を地面すれすれまで下して、クローラーのたるみを前方に寄せます。
そしてさらにぐりぐり押し込んで、これ以上は押し込めないというところまで寄せます。
そして、掛矢でクローラーを一発叩くと、すとんとはまりました。
掛矢などのたたく道具がないと、はめ込むのはかなり難しくなります。
掛矢がないときは、太めの木でも代用できます。


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クローラーを張って出来上がりです。
転輪からのキーキー音もなくなって、調子よいです。








by binchosan | 2016-07-31 19:45 | 道具(チェンソーなど)

紀州備長炭、土佐備長炭と並ぶ三大備長炭の産地、日向。日向の国、宮崎県の宇納間で備長炭を焼いています。お問合せは domasama8080@gmail.com


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