修繕炭窯の乾燥
2016年 09月 11日
今回の修繕で、炭窯の床をはじめ、壁にも粘土を打った。
1週間程度自然乾燥させたので、今度は高温で内部を焼く。
炭窯は全体が陶器のようなものなのだ。
粘土で作って自然乾燥させて、高温で焼き締める。
写真は、その作業のために、雑木をくべて準備しているところだ。
これはまだ途中で、この2倍の量はくべる。
明日から天気が悪くなるので、
今日が勝負、
夫は朝から山と炭窯をせっせと往復している。
ミツバチみたいだ。
花から巣へ、巣から花へ、脇目も振らず、行って帰って行って帰ってしている。
できあがった炭も燃やしてしまう。
雑木をただ燃やすより、
備長炭作りの工程を経るほうが、窯内の温度が高くなるからだ。
商品を作るわけではないから、
くべるのは枯れかかった雑木でもなんでも良い。
また、わざわざ立ててくべる手間を省いて、寝かせて置いてある。
床の手前に空いている穴は、
小窯と呼ばれる燃焼室と通じている。
小窯で焚いた薪の熱風がこの穴から炭窯内に上がってきて、
原木を乾燥させる仕組みだ。
窯出しのときは蓋をして、炭が小窯に落ちないようにする。
(妻)
by binchosan
| 2016-09-11 18:14
| 窯仕事