日向の国の備長炭 奥井製炭所 紀州備長炭、土佐備長炭と並ぶ三大備長炭の産地、日向。日向の国、宮崎県の宇納間で備長炭を焼いています。お問合せは domasama8080@gmail.com

火鉢部 今日のお稽古 炭の熾し方

今日のお稽古は、炭の熾し方です。
特に備長炭の熾し方について書いてみます。

備長炭を熾す時に最も気を付けなくてはならないのが爆跳です。
備長炭の重さの約1割は水分。
その水分が急加熱されると蒸気が発生する。
蒸気が逃げ道を探すものの、出口が狭いものだから、圧力が高まって爆発。
これが爆跳の原理らしい。

江戸中期に備長炭の製法が確立したといわれていて、今までに、何万人もの炭焼きが備長炭を焼いてきたはですが、いまだに爆跳しない備長炭の製法は確立していないのである。

そういう訳で、爆跳とはうまく付き合っていただきたいのです。

ほぼ爆跳しないのは、一回使った備長炭。
一回使った備長炭というのは変な言い方だけど、熾っている炭を火消壺に入れて消火した炭のこと。
この炭のことを消し炭と言う。

①消し炭をガス台で熾す→②火鉢で、熾った消し炭に足し炭を継ぎ足して火を移す→③寝るときにまだ熾っている炭を火消壺に入れて消火する

①~③を繰り返すようにするとガス台で炭を熾す時に爆跳する危険はかなり減らせます。
また、消し炭は火付きがいいので、火熾しの時間を短くできるのが良い点です。
他にもこのやり方のメリットはあるのだが、それは別の時に書きます。

取り合えず、消し炭ではなく新しい炭を熾す時のことを書いてみよう。



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炭を熾すには、火熾し器という道具を使う。
炭をこの中に入れて、ガス台にかける。

火熾し器には大きく分けて2種類ある。
横に広いタイプと、縦に長いタイプ。
これは横に広いタイプ。


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お勧めは、この縦に長い筒状になった火熾し器。
こちらのほうが爆跳した時、周りに炭が飛び散りにくい。
また、火のまわりもはやい。


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炭を入れたらガスにかけるのだが、

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火熾し器の上に網を載せておくと爆跳した時に炭が飛び散りにくい。
100均で売っているもので十分。



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このぐらい熾ったらガスは止めても良い。(ガス代がもったいなくなかったら、止めなくても良い)
火が自然に広がっていきます。


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10分後、火がまわってきました。
このぐらい炭が熾れば火鉢に入れても消えることはないでしょう。


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火鉢に入れてしばらく経つと、こんな具合になります。
綺麗に熾りました。

そういえば、こんな注意点もあったな。
シーズン初めなどは、灰が湿っていることがあります。
そんな時は炭を多めに熾さないと立ち消えしてしまいます。
炭の熱で灰が乾いていくと、きれいな色で炭が熾るようになります。
詳しくは、また別のお稽古で。



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Commented by おじゃる at 2016-11-30 03:34 x
初めまして。いつも楽しみに拝見させて頂いてます。

火鉢愛用者です。

突然不躾ながら、質問させて頂きます。

火鉢で足し炭をする時にどうしても爆跳してしまいます。
火種の周りで温めておいてから徐々に距離を縮めているんですが…
灰に被せて居ながら灰と共にぶっ飛ぶ事も…

お時間に余裕のある時に御指南宜しくお願いします。
Commented by binchosan at 2016-12-01 06:48
おじゃる 様

コメントをありがとうございます。
ご質問にどうお答えすればよいのか、あれこれ考えているのですが、どうやらご説明が長文になりそうなのです。
おじゃる様が差し支えなければ、ブログの記事として、書かせていただけませんか?
その際は、コメントに書いていただいた文章を記事中に引用させていただくことになるかと思うのですが、それでもよろしいでしょうか?
おじゃる様というお名前は出して良いですか?
お考えをお聞かせください。
Commented by ノブ at 2016-12-03 20:24 x
この秋から火鉢を使うようになりました。
初めての火鉢、色々調べていてこちらを知りました。
炭焼きやその生活にまつわるお話が、興味深くも有り、勉強にもなります。

私もおじゃるさんに続き、お聞きしたいことがあります。
火熾しは問題ないのですが、使うに進みどのタイミングで炭を整えるのか。
向きを変えたり、並びを変えたり、新しい炭を追加したり。
追加する時もその置き方は。
と、試行錯誤して自分流ではうまく言っているように思えてますが、
使い慣れた方の流儀というか、知恵をお借りできればと思います。

これからますます寒くなり、火鉢ライフの充実を楽しみにしています。
指南よろしくお願いいたします。
Commented by binchosan at 2016-12-04 19:55
ノブ 様

コメントをありがとうございます。
炭は灰をまとうと火力が落ち、灰を落とすと火力が増します。また炭の間を空気が流れにくいように、炭同士をくっつけて寝かせて置くと火力が落ち、空気が良く流れるように組んだり立てたりすると火力が増します。
ですから弱火を保ちたいときは炭同士をくっつけて灰はまとわせたままにし(火鉢の灰に埋めてほんの一部だけ空気に触れさせるようにしてもよい)、強火にしたいときは炭についた灰を落とし、空気が通るように並び替えを行います。
強火を続けると炭が早く燃え尽きてしまいますから、そのあたりを按配しながら、使います。

今書いたようなことは、コメントを拝見する限り、ノブ様がすでにご存じで実践なさっているように感じられます。特に流儀など気にせず、火鉢ライフを楽しんでいただければと思っています。

炭の組み方などについては、そのうちに、ブログの記事にも取り上げてみようと思います。
Commented by ノブ at 2016-12-04 21:28 x
binchosan

回答ありがとうございます。
炭の寄せ方がやはりポイントですね。
炭を熾した後、全体に回っていない。いこっていないと言うのでしょうか。
そんなの状態で使い続けています。bonchosanの写真では、個々の炭が完全に
いこっているようですが、私のは半生状態で段々灰化して行きます。
気を抜くと半分灰化して消えそうな状態だったりします。
まあ、チョクチョク様子を見て、炭の未だ点いていない側にひっくり返したり
して面倒見ています。それも楽しいのですがね。

男って下らない拘りに憧れたりします。半分遊びなんですがねえ。
理にかなった粋な火鉢の使い方、出来たらいいですねえ。
記事、楽しみにしています。
Commented by binchosan at 2016-12-05 19:32
ノブ 様

炭が全体的に熾らず、半生状態で段々灰化していくということなのであれば、もしかしたら炭が原因かもしれません。
「立ち消えしやすい炭」というのがあるのです。
このあたりのことも書き始めると長くなりそうなので、ブログ記事でいずれ書こうと思います。

立ち消えしやすい炭であっても、炭の量を多めにすると、ちゃんと熾ることがあるようです。
ノブさんがどんな炭をお使いなのか分からないので、断言はできないのですが。
また、大きな炭よりも小さな炭のほうが、炭の大きさに対して空気に触れる面積が広いので、熾りやすいです。
あるいは火鉢の灰が湿っていたり冷えていたりすると、熾りにくいです。

ノブさんが炭の面倒を見ることを手間だとはお感じにならずに、楽しいとおっしゃってくださっているのが嬉しいです。
Commented by おじゃる at 2016-12-06 01:26 x
返信が大変遅くなりまして、申し訳ありません。是非ともお願いします。
Commented by binchosan at 2016-12-06 06:15
おじゃる 様

ありがとうございます。
少し時間をいただいて準備して、ブログにアップします。
Commented by おじゃる at 2016-12-21 13:46 x
こんにちは
最新記事を読んで確信しました。
炭だ。

割れている、ささくれている、いやむしろ割っていました………

知らないって恐ろしいですね……
爆跳も炭との付き合いでは仕方の無い事ですが、ちょっと気を付けてみます。質問に応じて頂いてありがとうございました。


いつか備長さんの作った炭使ってみたいです。
Commented by binchosan at 2016-12-22 21:24
おじゃる 様

少しはお役に立てたようで、良かったです。

爆跳で怪我をなさる方もおられますし、絨毯や畳を焦がしてしまうこともあります。
爆跳しやすい炭なら、家の外で火を熾してから火鉢に移すほうがいいかもしれません。
どうか十分、お気をつけてお使いください。
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by binchosan | 2016-11-28 06:54 | 炭・七輪・火鉢・薪ストーブ | Comments(10)