日向の国の備長炭 奥井製炭所 紀州備長炭、土佐備長炭と並ぶ三大備長炭の産地、日向。日向の国、宮崎県の宇納間で備長炭を焼いています。お問合せは domasama8080@gmail.com

休む

喉が痛くて、背中も痛くて、お腹も壊したので、1日中布団の中で過ごした。
寝ては起き、寝ては起きして、葉室麟「千鳥舞う」と坂井希久子「ほかほか蕗ご飯」を読む。
貸してくださる方があるので、最近、時代小説をよく読むのだけど、登場人物たちの背負う人生の重さと、その重さを投げ捨てることなく耐える力、性根を曲げることなく自分の本分を全うしようとする姿に、毎度、頭が下がるというか、私って・・・という気分になる。
なんでこう、皆いじけたりひねくれたりしないで、真面目に丁寧に骨身惜しまず働き続けられるのかなあ。
ちょっと具合が悪いからといって、こうのうのうと寝ていてもいいのだろうか、私・・・。

休む休まないについてはたびたび悩むところだ。
片づけるべき仕事は常にある。
仕事を片付けるには、毎日コツコツと働くのが一番効率がいいので、1日の労働時間を体調に合わせて調整するようにして、体調不良のせいで休まずにすむように心がけている。
それでも、今日のように、思うように身体が動かない日もある。
休んだほうがいいのかなあ、炭窯に行ってしまえば仕事はできるよなあ、ここで休むのは怠け者かなあ、とグズグズ考えてしまう。
グズグズしているのが最も生産性が低いので、今日は休むことを選んでみたけど、良かったのかなあという気持ちは消えない。

一方で、村で仕事ばかりしていると、発想が村仕様、炭焼き仕様に固まりがちなので、他の世界に触れる機会は積極的に作ろうとしている。
そのための休日というのは、ちゃんと取ったほうがいいよなあと思うのだ。
そうしないと、自分の発想の貧しさのせいで、自分が苦しくなるからだ。
目の前の壁の向こう側に行きたいと思えば、いろんな手段を思いつけたほうが良いに決まっている。
普段は本を読んだり、音楽を聴いたり、映画を見たりして、村・炭焼きの外の世界に行くけれど、たまには出かける。

いつだったか、大分県立美術館で現代美術の抽象絵画の作品群を前に夫と2人で笑いが止まらなくなったことがあった。
ものすごく深い思考と試行の結果、それらの作品があることは感じ取れる。
だからそれらは素晴らしい作品なのだと思う。
でも、私たちには何が描かれているのかさっぱり分からないのだ。
作者たちにとっては、大量のエネルギーを注ぎ込まずにいられなかったのに、私たちには全く理解できない何か。
私たちが日ごろ全く考えを及ぼすことのない領域について、真剣に取り組んでいる人が、何人もいる。
未体験の訳の分からなさに圧倒されて、笑っちゃったんだと思う。
こんなに、理解できないけど凄いモノが世の中にはあるんだと体験できたのはとても楽しかった。
そんな凄いモノを作ろうと日夜励んでいる人が世の中にいるんだ。
よし、頑張ろう、希望が体内に生まれたのを覚えている。


f0289033_20205566.jpg
君たちは休憩の達人。


あ、坂井希久子「ほかほか蕗ご飯」は、のほほんとした雰囲気で、深刻に我が身を顧みることなく楽しく読めました。

(妻)








[PR]
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by binchosan | 2018-05-01 20:28 | 日々雑記 | Comments(0)