昆虫食
2018年 09月 28日
「あんたたちは蜂の子は食べるね?」と聞かれたのだった。
蜂の子はオオスズメバチの子のことで、この辺りでは大御馳走である。
この世で一番好きな食べ物だと語る人は大勢いる。
にゅう麺に入れて食べると、それはそれは美味しい出汁が出てうんぬん、ということらしい。
らしい、というのは、わたしはその境地に達していないからで、達するも何も、見た目の異形感にやられて、口にしようという気持ちすらまだ生まれていないというか。
つくづく保守的なのだ。
何でも同じものを食べてみて、美味しさを分かち合うのが大切だということは頭では分かっているが、視覚と味覚がまだ拒否している。
「蜂の子は食べるね?」と聞いてくださった方は、最大限のもてなしをしてくださる心積もりでいてくださっているのがわかるだけに「はい、大好きです」と言えないのは心苦しい。
蜂の子を取るのは危険だし大変なので、けっこう貴重品なのだ。
蜂つなぎ(オオスズメバチの蜂の子をとること)をする人は楽しそうにやっているけど、誰もが蜂つなぎをやるわけではないから。
「世界のおばあちゃん料理」に載っていたフィンクバラ(芋虫のトマトソース煮)(マラウィのレジーナ・リフムボさんのレシピ)の写真にちっとも驚かなかったのは、うちの村ですでに免疫ができていたおかげだ。
びっくりしたのは、レシピに「干しイモムシ約2㎏(4人分)」と書いてあったことのほうだ。
干した状態で2㎏?
レジーナさんたちは干しイモムシを1年中食べるそうである。
レジーナさんのお家の近くには、どれだけたくさんのイモムシが棲んでいるんだろう。
(妻)
by binchosan
| 2018-09-28 17:39
| 日々雑記