昆虫食 その2
2018年 09月 29日
備長炭の材料となるアラカシの中に、カシ虫と呼ばれるカミキリムシの幼虫が入っていることがある。
原木を窯にくべる前に、太い木を割る作業をしていると出てくる。
体調は5センチ~10センチくらい。
これがまた美味しいらしいのである。
炭火でこんがり焼いて食べるのだけれど、カリっとした歯ごたえと、トロリとした濃厚なクリーム状の中身、味はピーナツバターのようで、おやつに最高だそうだ。
「子供の頃、親がカシを割り始めたら、カシ虫が出てくるのを足踏みして待っとった。カシ虫が1番うまくて、ヤナギ虫が2番。あんたらは食べたことないとね?炭焼きしとって、もったいない」と言われるのだが、食べられない。
炭火で炙られ始めたカシ虫がクリーム色の蛇腹状の胴体を伸び縮みさせているのを見た瞬間に、血の気が引いて、ダメだ、食べられない、と降参してしまったのだ。
保守的なせいで、本当に美味しいものを食べ損ねているのは頭では分かっているんだけど、ダメなんだなあ。
食べられないんだ。
東京にいたとき、イナゴは食べたし、美味しいと思った。
オオスズメバチも成虫になりかけのを揚げるとかっぱえびせんみたいで美味しいらしい。
それは食べられると思う。
だから「虫」を食べるのがダメなのではなくて、「幼虫」を食べるのがダメなんだと思う。
(妻)
(妻)
by binchosan
| 2018-09-29 17:41
| 日々雑記