猫散歩
2020年 11月 25日
寒くなってきたので勘弁願いたいのだが、朝の散歩はまだ行っている。
夜はお誘いに気づかないふりをして逃げる。
じっとしていなくちゃいけない時間が長くてさすがに辛いのだ。
(この文章を書いているすぐそばでドマがわたしがいつ立ち上がるかと待ち構えている。わたしがそれに気づいていることを待ち構えているドマに気づかれると、「行くぞ行くぞ行くぞ」と命令されるので、必死で気づかないふりをしている)
片道約200メートルを行って帰ってくるのに、小1時間。
こうして朝日にあたりながら心を静める、そういうありがたい機会をいただいているのだと考えるように努めているけど、雑念ばかりがよどみなく湧いてきて悩ましい。
あの勘定科目は預かり金でよかったのか、あ売掛金もチェックしなきゃ、今日は晴れるのかな、まだ雲が多いな、昼ご飯は何作ろう、野菜は何が残ってるんだったけ、あ、あれ食べちゃわなくちゃ、あの人に連絡するの忘れてた、散歩から帰ったらまずあれしてこれして、午後は・・・
この猫は、このあとするすると山に入って行きました。
なにか獲物を見つけたらしい。
獲物といえば、いつだったか、私が確認しただけで、うちの猫たちが2~3日のうちに6匹のネズミを捕まえたことがあった。
うちの猫にそんなに捕まるくらいネズミはたくさんいるのか、というのが最初の驚き。
それから、猫以外にも、蛇だってフクロウだってキツネだってそのほかの動物だってネズミを食べることに思い至って、それらの動物を養えるくらいのたくさんの数のネズミ、いったいどれくらいいるんだ?この世はネズミにあふれているんじゃないのかもしかして、とおののいた。
鼠算式に増えるという言い方があるけれど、それくらいの勢いで産んで増えていかないと、ネズミは死に絶えてしまう。
産んで産んで産んで産むっていう一生。
そういう生き方もあるんだな、と。
(妻)
by binchosan
| 2020-11-25 21:32
| 猫